NetUPの限定受信方式(CAS)はマルチメディアコンテンツへのアクセスを制限することを目的としています。正規ユーザーだけが復号化して視聴できるようにコンテンツは暗号化されます。暗号化されたストリームはプロテクトのかかっていないチャンネル上で配信されます。
IP CASによって、IPTVサービスプロバイダーはコンテンツに対して厳密なアクセス管理を行うことができ、契約加入者とコンテンツプロバイダー間で有料契約を結ぶことが可能になります。
NetUPの限定受信方式(CAS)を構成する2つのモジュール: サーバー、クライアントモジュール
サーバー側はDVB CSA (共通スクランブルアルゴリズム) を使用してIPマルチキャストストリームをリアルタイムで暗号化します。また、暗号キーを作成します。暗号キーはコンテンツと同様にマルチキャストによって同じマルチキャストアドレスに向けて配信されますが、その際は異なるポートを通じて配信されます。
複数のCASサーバーが同時に使用される場合は、ロードバランサーが各サーバー間でタスクを分散します。
クライアント側の要素はSTBクライアント内に含まれ、ユーザーのセットトップボックス上で実行されます。このアプリケーションはストリームからキーを受信し、搭載のCSAチップ(ハードウェアデコーダ)にキーを渡します。これによりマルチメディアストリームがリアルタイムで復号化されます。
STBクライアントによって、ユーザーの各種ストリームへのアクセスは有料システムに登録されている契約加入者情報をもとに管理されます。ユーザーはSSL証明書によって識別されます。SSL証明書はSTBに付与されているもので1度だけ使用されます。
クライアント側のシステムは信頼性が高く、セキュリティ上の脅威に対する安全性も高いです。認証のために、ユーザーはデジタルコードを設定された回数内で入力する必要があります。デコーディング処理はユーザーが操作するのではなく自動的に行われます。IPセットトップボックスの現地時刻はミドルウェアサーバーによって定期的な同期が行われます。
システムはDVB CAID 0x4AEFを使用しています。